冬休みは演劇ざんまい

現在冬休み中のサンタフェ市。休み中には、子供向けの演劇があちこちのテアトロ(シアター、小劇場)で毎日行なわれます。特にチケットを予約しなくても、当日ぶらっと行けば見られるので、赤ちゃんもそろそろ卒業の小さい子供のいる我が家も今年は劇場三昧に参加中です。ブエノスだと予約しないとダメかな?サンタフェだからかしら。
昨日はピノキオを見てきました。こっちだとピノチョといいます。
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多くの子供向けの劇は市が援助していて(シアター自体も)値段も低く設定されています。オリジナルの演劇もあるし、美女と野獣、ピーターパンなど有名どころも。当日もらったパンフレットには、同じ劇団グループが主催しているものだけでも10種類もありました。
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こんなぶっれぶれの写真しかありませんでしたが、ちょっとチープでキッチュでアバンギャルドなピノキオでした。ある意味クールな、上手な学芸会レベル。しかしミュージカルなのに口パクだったのと、男性であるはずのキャラクター(=流れる歌声とズレが生じる)が女性により演じられていた、しかも何人も、という2点が残念ポイント。内容はというと、ピノキオのお話がさっぱり思い出せないほどわからなかった。私のスペイン語能力のせいかと思ったら保安官もわからなかったそうです。笑
若干アルゼンチン風にデフォルメされてまして、「マテとビスコッチョ」でお茶にしたり、サルベッサ(ビール)がどうのこうの〜と歌いながらクンビアを踊ったりするピノキオ一同。観客で、一緒に歌っている人もいたので、ピノキオサウンドトラックinアルゼンチン語が存在してそれなりに有名なのかもしれません。
ネナたんも、最初から最後まで一応楽しんでいた様子。最後はおっぱい飲みながら適当に見てましたが。
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劇が終わると、子供一人一人に風船がプレゼントされました。出口ではピノキオとその仲間たち3人が待っていて、写真撮影に応じてくれます。うちの子はまだ小さいので怖がっていましたが(笑)、もう少し大きい子たちはハグしたり、写真とってもらったりと、とっても嬉しそう。なんだかほっこり。子供が大切にされているなぁとつくづく思います。そして、子供を飽きさせない、親子で参加できるこうしたイベントがたくさんあるっていうこと。子を持つ親も大事にされているんだなぁ。
日本のむかーしむかしの、近所の公園に紙芝居屋さんがやってくる感じを思い出しました。小銭をにぎりしめて駄菓子を買って。
日曜日の今日は、テアトロムニシパルという、サンタフェで一番大きい市立劇場へ。
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レビューが割とよかったので念のため、と思い16時からのところ早めに14.40頃会場へ向かうと、街には誰もおらず、劇場のチケットブースも15時からオープンとのこと。
…そうでした。サンタフェには、シエスタがあるのでした。昼間はどこもお休みで人っ子一人いません。みんなお昼寝です。特に日曜日のシエスタの静けさといったらありません。
15時をすぎると、面白いように人が湧いてきて、賑やかになりました。シアターの目の前の広場で、ネナたんとボールで遊んだり、他に遊んでいた子供たちとふれあったり。
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広場に突然フォルクローレ(アルゼンチンの民謡みたいなもの)を踊るグループが現れてしばし見学。サンタフェやコルドバの踊りを踊っていて楽しそうだった。私もいつかやってみたいな。
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今日の演劇は、Transforma Bestias(変身モンスター)というもの。La Gorda Azul(太っちょ青ちゃん)という名前の小劇グループのオリジナル作品です。舞台がなく、部屋の両脇に椅子が並んで、部屋が丸ごとステージになるスタイル。
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「うしろうしろー!!」「危ないよー!!」「それ腐ってるよー!!」などなど終始子供たちが声をかけるドリフ状態の1時間。演者も掛け声に反応したり、↑の写真のように、要所要所で観客参加もありの、体当たりドタバタコメディでなかなか面白かったです。
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しかし、モンスターたちとの戦いが目の前で繰り広げられる迫力に、うちの1歳7ヶ月児は、「にょー!にょー!にょー!!!」(にょー=No)と半泣き。怪獣が怖いというよりも、主人公に降りかかるトラブルが心配という感じだったので、それだけ入れ込んで見ていたってことなんでしょうか。終わった後やっと本当のことじゃないとわかったようで、家に近づいた頃になって拍手していました。笑 子供っておもしろい。
アルゼンチン(というかブエノスアイレス、サンタフェも)って劇場が多くて、毎晩毎晩どこかしらのテアトロで何かやっていて夜遊びに事欠かない都市のひとつだと言われています。映画を見に行くくらいの感覚で、みんな気楽に劇場に遊びに行く。そういう文化が生活に溶け込んでいるっていいなぁと思います。こうやって子供の頃から、家族でぷらっと遊びにいける敷居の低い立ち位置にテアトロが存在する下地があっての小劇場カルチャーなわけかぁ、となんだか納得しました。
もう少し大きくなったら、本格的なミュージカルなんかも一緒に見に行きたいけど、小さい頃はこういう街のちっちゃなインディー劇場で、あめちゃんを舐めながら子供向けのプレイを見たりなんていうのがほんわか懐かしいいい思い出になるのかしらなんて思いました。一緒にたくさん楽しい思い出を作りたいです。