アルゼンチンの歌のお兄さんお姉さんカンティクエンティコス

少し前ですが、冬休み期間中にサンタフェ出身の子供向けのバンドを見に行きました。義母が見に行こうというので、ネナたんを連れて、音楽ということすら知らないままついて行きました。場所は、こないだも小劇を見に行った市立劇場。

サンタフェ市立劇場外の列
市立劇場の前に人が列をなしているところ

行ってみると前回とはうってかわっていやーすごい行列。相当人気のショーなんだろう。
サンタフェ市立劇場内部
劇場の客席

建築から100年以上たつこの劇場、メインシアターの内部もなかなか素敵です。一見の価値あり。前回のは上階の小部屋でした。
サンタフェ劇場天井
シアターの天井部分

集まった家族で満員御礼のシアター。幕があがると、ぱっと見た目は保母さんと保父さんの集まり、という感じの6人編成のバンドが出てきました。会場は知っていて来ている人がほとんどのようで、歌が始まると合唱に。私もあっという間に、顔に笑みが張り付いてしまいました。大人も子供時代をふと思い出す、やさしくてスイートな歌に思わずうるうるしてしまいます。ふと隣の義母をみると同じ現象だったので、客席のおばさんたちは全員泣かされていたはずです。歌と歌の間はちょっとしたネタを披露したり、劇風になっていてこれもまた楽しい。すっかり楽しんだ我々(ネナたんもじっと見てた)は、CDを2枚買って帰ってきました。いやーディスクなんて買ったの何年ぶり。まだ存在したのか。
名前はCanticuénticos(カンティクエンティコス)。メインボーカルの女性2名、コーラスに参加したりフルートを弾いたりするもう1人の女性(メインのソングライター)に男性ベーシスト、ギタリスト、ドラマーの6人構成。歌が超うまくてハーモニーにうっとりします。音楽大学で学んだ仲間たちが知り合ったのがきっかけで結成されたそうです。サンタフェ市郊外の小さな町を含め、全員出身はサンタフェ。やはり地元でやるライブは特別なようで、たくさんのお客さんに来てもらって嬉しいと話していました。
このバンドの素敵なのが、アルゼンチンやラテンアメリカに伝わる伝統的なフォルクローレやリズムを上手に使っているところ。うちのアルゼンチン人相方は、学校でやらされてダサー!と思ってたリズムを、カッコよくいい感じに作れていてすごいと言ってました。うんうん、わからないけど、なんかわかりやすい説明です。

百聞は一見に如かず。というわけで、この曲は、サンタフェ流クンビアのリズムに乗せた”Cumbia del monstruo”。サンタフェのラグーンに住むモンスター(ネッシーみたいの!?)がクンビアで踊るのが大好きで、いくら踊っても踊りたりないっていうかわいい歌です。うちのモンスターたちも家族全員で毎日おどっています。

これはフルートの音色が印象的なワイノを使った”Quiero para mí”。ワイノは、アイマラやケチュアなどの民族に伝わる伝統的音楽でアルゼンチン北部だけでなく、ペルーやボリビアでの方がむしろ盛んなので、聴いたら、ああ!と思うはず。歌詞も横揺れのノリもとってもやさしい。さっきも、「きえ〜ろぱ〜ぁらぁみ〜ぃ♪」という義母の歌声がキッチンからしてきました。キャッチー。

“El mamboretá”という曲は、チャマメというアルゼンチンの北部コリエンテス州に伝わるフォルクローレ。先住民言語であるグアラニー語で虫の名前を歌っていて面白い歌です。
子供がアルゼンチン人だとか、アルゼンチンに滞在していて子供にアルゼンチンの文化を音楽でも経験させたいとかいう人には特にちょうどいいバンドだと思います。全国区で人気があって、ブエノスアイレスでも9月20日にライブがあるみたいなので、ブエノスの方はぜひ。また機会があったら我が家も必ず見に行きたいです。日本でもCD出したい(お前が?)。いやいやほんと、そんな時はお手伝いしますのでぜひ、出していただける方お問い合わせください(勝手に?)。
アルゼンチンでは、子供向けの童謡を歌う歌手(歌手だけでないマルチタレントな著名人)と言えば、万人が歌えるMaría Elena Walshという人なのですが、カンティクエンティコスは新しいマリナ・エレナ・ウォルシュになっていくのかな〜。
詳しくはオフィシャルサイトへ。フェイスブックファンページもあります。このバンド、かなり太っ腹で、バンドキャンプというサイトでCD2枚とも聴けてしまったり、spotifyでも聴けます。youtubeにもオフィシャルチャンネルがあり、たくさんビデオが見られます。いやそんなだから余計、CD買ったりライブ毎度行ったりしたい。