パエリア

スペインの美味しいもの、食べなくていいもの:マドリード自炊編

マドリードでの滞在、借りてるアパートで毎晩自炊しています。夏のスペイン、昼もたくさん人が出てますが、まだまだガンガンに明るい夜19時、20時くらいからが本番。どわっと人口が増えて、多少和らいだ日差しの下でみんなのーんびりビール飲んだりしてますが、私たちはそれがあんまりできません。仕事してるからってのももちろんあるんですが、それよりも問題なのが1歳8ヶ(以下省略)。いーんです、家で作るのも食べるのも楽しいし美味しいから。買い出しも楽しいし、料理好きにとっては、自炊は旅の醍醐味の一つ。自炊だと、かなり贅沢しても外食の半額くらいで済むので節約したい人にもいいですよね。
記録がてら、独断と偏見を交えつつ、おすすめしたい美味しかったものと地雷を踏まないよう美味しくなかったものをまとめてみました。たぶん後でまた増えますのでマドリード滞在が終わった頃みに来てね。材料も味付けも最低限で、ミニマルにやってます。

これは食べとくべき!シリーズ

①イベリコ豚の秘密

イベリコ豚の秘密
写真は400グラムくらい。キロあたり17ユーロでした。これはマジやばいです。肉の部位の名前からして、iberico secreto(イベリコ豚の秘密)だもん。どの部分の肉なのかネットで調べてみても、肩ロースとヒレの間のほんの少しのところ、というのと、前足の付け根のすぐ後ろの少しの部分という2つがあってどっちなのかよくわかりません。ともかく1つのイベリコ豚さんからちょっとしか取れず、脂肪分を削いで発掘される赤身部分、貴重な部位ということだけは確かのよう。
写真をみても分かる通り、脂身がまるで霜降りのように丁寧に入っています。アルゼンチンのMatambre de Cerdoに見た目は似ているけど、マタンブレはもっと脂がたくさんのっていてお腹の部分なので違うものだと思う。と思ったけど、おそらく部位は同じだと思う。ただこちらの方が美味しいのは、イベリコ豚だからだ、きっと。
こういう美味しいお肉は問答無用で、塩だけで焼きます。波線が入っているプランチャみたいのがあればより良いけど、ないので普通にフライパンで焼きました。
イベリコ豚の秘密ソテー
かみごたえもしっかりある赤身のお肉なのにかつ、ジューシーでやわらかく甘い!脂の乗り具合は完璧、全くしつこくなくさっぱり。そしてすごく良い香りがします。ご飯を付け合わせにしたけれど、ご飯と一緒に食べるのはもったいないほどだったので、お肉はお肉だけで味わい、肉汁をご飯につけて食べました。本当にめちゃ美味しい!
ちなみにご飯は、パエリア用のお米です。研いだら水につけずにすぐ火にかけたほうが日本米ぽく食べられるかも。短米種なので、どんだけ適当に炊いても日本米恋しくならない程度には美味しくできる。付け合わせはマッシュルームとカラバシン(ズッキーニ)のソテー。うすーく塩コショウのみ。こちらもイベリコ豚の味ですすみます。

②カラバシン(ズッキーニ)

トマトとカラバシンとオレンジ
イベリコ豚の付け合わせにもしたスペインのズッキーニは、緑が鮮やかで大きくて、いかにも美味しそう!味もしっかりしておいしかったです。トマトもいろんな種類があって、真っ赤で甘くて美味しい。日本のトマトも美味しいけど、アルゼンチンのトマトは硬くて味がないので余計そう感じるのだと思います。スペインはオレンジも美味しいけれど、今は夏なのでたぶん季節外れ。みずみずしさが足りずあまり美味しくなかったです。
カラバシンはオリーブオイルでソテーして塩コショウだけでも美味しいし、イベリコちゃんの付け合せにしたみたいに他の野菜と炒めてもいいし、ラタトゥイユみたいにしても。ちょっと大きいけど、ひき肉を詰めてオーブンで焼いても美味しい。旅人の自炊には全く向いていないため今はやりませんが、天ぷらにもすごく合う。揚げ浸しとか、和食にも実はさりげなく合う海外暮らしに役立つお野菜。

③Paraguayoという名前の桃

ももparaguayo
野菜が来たので果物。剥くだけで自炊じゃないけど。ついパラグアショ、と読んでしまいますが、スペインなのでパラグアイヨって感じかな。外国で売ってる桃を、日本のあまーくてみずみずしーい白桃を想像しながら食べると、ガーン!と期待を裏切られることがほとんどですが、パラグアイヨなら大丈夫。買った時に硬くても、1〜2日室温に置いておけば食べごろになります。
日本でも売っている蟠桃(バントウ)という桃と同じだそうですが、数が少なくて、高級品扱いだそうです。スペインでは1キロあたり2ユーロもしませんが、日本だとその10倍くらいします。こちらのページに詳しく載っていました。孫悟空と猪八戒が食べた不老不死の桃は蟠桃だったと伝えられているそう。
スペイン産のが他のヨーロッパ諸国でも売ってる。結構いろんな国で見かけます。

③Jamón ibérico de bellota(イベリコ豚のハム、ベジョータ)

イベリコ豚のハモン
ドラゴンボールの悪役みたいな名前のこの生ハムは、イベリコ豚の生ハムの最高ランク。保存は冷蔵庫だけど、必ず室温に戻して食べる。脂はすっととけて、深みのある濃いぃ風味。いつまでも口の中で味わっていたい幸せ満点のハム。そのまま食べても美味しいし、カリカリの美味しいパンに挟んでボカディージョ(サンドイッチ)にしても。サンドイッチなんかもったいない!と思いがちだが、これがやっぱり普通のハモン(も十分美味しいのだが)よりも断然美味しい。

④おうちで作る簡単パエリア

おうちで作る簡単パエリア
バレンシア産のパエリア用のお米と、パエリア用の出汁で簡単におうちでも作れるパエリア。リンクの記事の写真参考。
エビやイカリング、他にも貝や鶏肉など好きな具を買ってきて一緒に入れるとそれっぽくなります。これは他に、緑と赤のパプリカが半分ずつ入ってる。イカは最初っから一緒に料理しちゃっても柔らかくなるのでオッケー。エビは美味しく食べられるように、火が通ったら、取り出しておいてできた頃に上からのせます。ちょっと汁が少ないパエリアになっちゃったけど、おこげもできて美味しかったです!

食べなくていい!シリーズ

①パンガ(魚)

パンガ
半額シールが貼ってあって、パッと見レングアド(アルゼンチンで買えるヒラメの種類)のフィレみたいだなー!と思って何も考えずに買ってしまった魚。スペインのものだとばっかり思って日本名でなにかなー♪くらいのノリでググってみると、かなり評判の悪いお魚だということが判明。
まず、川魚。しかもメコン川で養殖されているもので、様々な汚染物質が含まれており体に悪いというのです。捨てた方が良いという人までいました。ほんとだ、よく見るとベトナム産と書いてある…。スペイン語でも調べてみたところ、文献がどっさり出てきました。なんでもパンガという魚、ロシアについで2番目に多くスペインへ、アジアから輸入されているのだそうです。
アメリカのいくつかの州では輸入禁止になっているとか。ただこの件は、その州で行われているナマズの養殖ビジネスを守るためという説もあるらしいです。こちらの記事によると、検査の結果、すべてのパンガからではないにしても有害物質が検出されたのは本当のことのようです。結論としては、食べてはいけないということではなく、週に1回くらいなら大丈夫であろうという感じみたい。
一瞬捨てようと思いましたが、家族会議の結果、そもそもヨーロッパでお店で売っているものなんだし、コントロールを抜けてきてるから大丈夫だろ、水銀なんかについては、むしろマグロなんかの大型魚の方が危ないんじゃないか、てことで焼いて食べました。すんごい水っぽいお魚で、くっつきやすかった。変な匂いがする、などの悪評をネットで読んだけど、特にそんなことはありませんでした。
パンガのソテー
ケイパー(アルカパラス)の酢漬けとレモンを絞って食べたら、普通の安い白身魚として食べられました。しかし、メルルーサなどの他の白身魚と比べても栄養価は特にないというので、有害物質が発見されるというひどい評判がたとえ嘘だったとしても、食べる価値はまったくなさそうです。でもおかげで、もう買わない!という知識がついたのでよかったこととします。日本でも、のり弁の白身魚のフライや、冷凍のフィッシュバーや安い白身魚のフィッシュなんちゃらに使われているそうです。最近は、イオンで「パンガシウス」としても発売されているそうなので、気になる人は、わざわざ食べない方がいいかもしれません。
ちなみに、付け合せはマッシュルームとイベリコ豚のチョリソーを細かく切ったもののソテー。青みに緑パプリカを小さく切って入れてみました。これは美味しいのでオススメです!この他には、パエリア米でご飯とトマトも一緒に食べました。