小さい子連れでリスボン

リスボンの旧市街は坂だらけ、そして石だたみなので、子連れにはキツイかなあと思っていました。ところが意外にも、起伏があるために逆にチビも歩くのが楽しいようで、親子共々なかなか楽しめました。ただものすごく寄り道が多くなるので、例によってガンガン観光するスタイルは無理。また、車通りが多い狭い道を目的地に向かって歩く時なんかは、しっかり手をつないでいても危なくて、泣き叫び嫌がるところを無理やりベビーカーに乗ってもらいました。私たちの他にも、背中に荷物のように子供を背負ったり、ベビーカー連れ、子連れの旅行者がたくさんいます。
旧市街にはトラムが走っています。坂だらけの街だけに、普段なら歩いてしまう距離でもちょっと乗るのに重宝します。狭い車内なので、もちろんベビーカーはたたんで乗るのですが、子供を抱っこしていると必ず誰かが席を譲ってくれます。ベルを鳴らしながらトラムが通る時には、ゴーッキーッと大きな音がするのですぐにわかる。お散歩中も、そんな音が聞こえてくると足をとめて、通り過ぎるトラムに向かって大きく両手で手を振るようになったネナたん。真夏の車両は窓が全部空いており、高い確率で誰かが手を振り返してくれるので、ニコニコ嬉しそう。そんな後ろ姿を見るのも明日で最後だと思うと寂しいです。リスボンは10日じゃ足りなかったな。いつかじっくり住んでみたいところです。
以下は滞在中お世話になった、子連れにはかかせない場所。

エストレーラ庭園(Jardim da Estrela)

私たちはあえて、旧市街の中心から少し離れたところに滞在していました。あまり忙しくうるさくないところが良いのと、子連れなので公園が近いと助かるというのが理由。こちらの公園は徒歩5分圏内にあったので、お世話になりました。
エストレーラ公園
カフェもあるし、その裏には池があったりと割と大きめの公園で、市民の憩いの場になっています。チビも好きなだけ、ちょろちょろできる。
エストレーラ公園遊具
遊び心いっぱいの遊具もあってかなり楽しめます。1歳8ヶ月にはハードル高めの遊具も多いので結構手助けが必要。この反対側には、ロープでできたでーっかいジャングルジムみたいのがあって、少し大きめの子供たちが登って遊んでます。これ私もやりたい。
ジャングルジム
トラム28号
カフェの前には、リスボンの路面電車28番のおもちゃがあります。28番は、チアド(Baixa/Chiado)、アルファマ(Alfama)など主な観光地域をつなぐ名物電車になっていて、ただ目的もなく端から端まで乗るのも楽しいです。この公園の前にも停まり、チアド方面からくる場合は、そのまま終点のカンポ・デ・オウリケ(Campo de Ourique)まで行くと、マーケットがあります。その周辺は、ベビーグッズ、ベビー服やおもちゃを売る店が固まってあるので、公園とセットで子連れ散策におすすめです。

エドゥアルド VII公園(Parque Eduardo VII)

エドゥアルド公園
坂の多い旧市街チアドを通り過ぎ、メトロのロッシオ駅を超えるあたりから、おっ。リスボンにもこんな平らなところあったのとすら思える場所にたどり着きます。高級ブランド店などが立ち並ぶフツーなヨーロッパを感じる、シャンゼリゼ通りっぽいリベルダージ大通り(Av. da Liberdade)をまっすぐ上へ歩いて行くと着くのがこのでーっかい公園。公園に入るとまたゆるやかな坂が始まり、一瞬戻ろうかとすら思いますが、めげずに歩いて行くと子連れにはご褒美が。
エドゥアルド公園遊具
途中左手になかなか充実した遊具コーナーがありました。そこを挟むようにカフェがあるので、親は何か飲んで休憩しているうちに子供が遊べちゃう。でも私たちは、ネナたんと一緒に遊んでしまいました。
エドゥアルド公園高台
たっぷり遊んだのにまだ足らず、イヤまだいかない(年頃です)というネナたんの手をとり、あともう一息、なだらかな丘を登って行くと、やっぱり来て良かった!街が一望できる美しい広場にたどり着きました。
エルコルテイングレス、リスボン
高台から道を挟んで反対側には、デパート、エルコルテイングレスがあるので、ここで一休み。買い物でもして帰るとちょうど良いコースになります。

ベレン地区(Belém)

リスボンの西部にあるベレン地区。ここは見どころが多いのでリスボンを訪れる人のほとんどが立ち寄る場所だと思います。電車やバスなどで割と簡単に行けます。
ベレン地区
電車を降りるとすぐに、緑が美しい大きな広場が広がり、背景には赤い橋、目の前には川が流れていて本当に美しい景色。何もしないでぼーっとお散歩するだけでも気持ちがよいです。
ベレンの塔というのが世界遺産らしいのですが、駅からは少し離れていて、子連れでてんてこ舞いの私たちはフツーに見逃してしまいました。い、いーんです別に。なんとかのモニュメントもあるらしいのですが、へー知りませんでした。い、いいんです別に。ジェロニモ修道院の前を通る頃、ネナたんがベビーカーでお昼寝してくれたので、教会のほうをかろうじてちらっと見学しました。
しかし食べることだけは忘れません。
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ポルトガル名物パステル・デ・ナタ(エッグタルト)を売る老舗「ベレン洋菓子店」(Pastéis de Belém)で、6個入りをお持ち帰り。隣のスタバでついでにコーヒーも買って向かいの公園へ。木陰のベンチでおやつに食べたら…
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目の前の遊具で気が済むまで遊んで1日がおしまい。

あとがき

短い滞在から得た印象として、リスボンの人たちは、素朴で親しみやすく、しかし馴れ馴れしくなく自然で心地がよいです。道行く先で子供同士が触れ合うと、オラ!と笑顔で交流し合う。公園ではうちの子、よその子、という区別がなく、これが当たり前とばかりに、必要な場面でひょいと抱っこして滑り台に乗せてくれたりします。よその子勝手に触ったら怒られるかも、とか、このボールは他の子のだから触っちゃダメよ、みたいな妙な敷居がない。子供に対する眼差しも優しく、街の人もよく声をかけてくれたり、道をゆくネナたんの手を握ってくれたり。通りがかりのおばあちゃんに「帽子かぶらせなさいよ!」と身振り手振りで優しいおせっかいをしていただいたこともよい思い出です。
今回見逃した子連れおすすめ場所に、Oceanárioというすごく楽しいらしい水族館や、遊具がいーっぱいあって子供にはパラダイスだというParque Infantil do Alvitoなんかがあります。車なしの地元密着型滞在だったため、少し離れているので行けませんでした。動物園もあるし、コロンボという大きなショッピングセンターもあるらしい。また、リスボンの人はとにかくビーチが大好き。電車に15〜30分も乗れば行けるビーチに子供を連れて行く人が多いそうです。私たちはリスボンのあと、南に行くのであえて選択しませんでしたが。