リスボンの印象など

リスボン。結論からいうと、とても気に入りました!第一印象は色あせていて割と地味だけれど、じわじわきます。パリやロンドンのようなきらびやかさ、重厚感がなく、押し付けがましくない。不思議と懐かしくて肌になじむ。短い観光よりも、じっくり住んでみたいところです。アルゼンチンのブエノスアイレスとは姉妹都市の関係にあるそうで、ますます親しみがわきます。
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街を歩いていると、ジブリ映画「魔女の宅急便」の中にいるみたいで、次の角から黒猫ジジが出てきそうな錯覚に陥ります。実際、魔女の宅急便のモデルになったと言われる街は7つあり、そのうちのひとつがリスボンなんだって。道がごちゃごちゃと狭く、坂ばかり、右を向いても左を向いても昔話のようで絵になるのですが、いたるところに洗濯物が普通に干してあるのがまた、現実味、生活感があってすごくいい。工事中のところが多く、どこにカメラを向けてもそんな絵が入り込んで、バッチリ決まりすぎないのもある意味好印象。古い街をところどころ修復しているのかなぁ。
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リスボンの人々は人懐っこい感じがします。優しいけど馴れ馴れしくはなく、ちょうどいい。気性が荒い人も多いのか?ちょっとしたことでキレているおばちゃんや、喧嘩してるタクシーの運転手さんを見かけたりもしました。タクシーは、空港から(この時はどうだったかわからない)以外に街中で一度乗ったとき、トランクに勝手に入れられた手荷物1つにつき1ユーロとられて、なんだか騙された気がしてそれ以来乗りませんでした。新市街は割と平坦なところも多くありましたが、旧市街は坂だらけ。トラム28番が観光ラインで楽しく、カードを作ってしまえば1回1.25ユーロ(カードなしだと2.60ユーロ)で乗れるので乗りまくりました。カードをチャージするときの金額が高ければ高いほど、ボーナスでつくチャージもアップするのでお得。
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最初、どこでカードを買ってチャージすればいいのかよくわからず、シアドの広場にいた暇そうなおっちゃんに話しかけたところ、おっちゃん「たくさんカード持ってるからあげるよ、チャージはそこの地下鉄の駅でしといで」と2枚もくれました。偶然スペイン人のおっちゃんでした。シアド駅には、新御茶ノ水もびっくりの延々と長いエスカレーターがあります。でも1本が長いわけではなく、4つか5つかを乗り継いでふか〜く深くまで行くのです。カードを作った日は途中で何基か故障中で、米袋より重い人を抱っこしながら歩くのは辛く、途中で保安官を待ってみたり。また別の日は、階段上り下りがブームのネナたんが行ったり来たり、途中にゴキブリが落ちてたり…黒い暗いあの異次元に行くような感じ、忘れません。
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8月下旬。最初思ったより涼しい?と思いましたが、来てすぐの数日がそうだっただけで、他の日は普通に夏らしく、めちゃくちゃ暑かった。でも夜は涼しくなるので、過ごしやすかったです。リスボンは一年を通して温暖な気候だそうで、夏も暑すぎず、冬も10度を下回ることがほとんどないみたい。一年中過ごしやすくて、ご飯も美味しいだなんて魅力的すぎます。
でもそんな国にももちろん問題はある。一人当たりのGDPで換算すると、ポルトガルはEUの中でも一番貧しい国のうちのひとつだそうです。そのくせ消費税が23%とめちゃくちゃ高い。今まで訪ねた国で一二を争うかも。消費税というのは貧富の差に関係なく等しく払わないといけない税金。北欧など、社会設計のしくみがしっかりしている国の税金が高いのは納得できますが、ポルトガルのような国で消費税が高いのって、政治経済ちゃらんぽらんなおバカさんはどういう意味なのかわかりません。(´・ω・`)ゞ
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滞在中わたしが「リスボン住みたい!」とよく叫んでいると、保安官が「アルゼンチンとあまり変わらないじゃん。」と横から突っ込んできました。うーん。確かにまぁ、言いたいことはわかる。リスボンの空港からの道沿いには、アルゼンチンではビシャという(アルゼンチンほどではないごく小さい)貧民街みたいのもあったし、実際職を求めてブラジルなどへ出て行く人も多いと聞きます。2013年のGDPは約2199億ドルであり、日本の埼玉県よりやや大きい程度の経済規模なんだそうです(Wikipediaより)。人口は日本の10分の1以下ということを踏まえても、ちっさい。逆に言えばそんなところが、妙にキャピタリズムを感じなくてほっとするのかもしれないです。
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わたしの場合、旅に出れば出るほど行きたい場所が増えます。でも、どこにいても自分次第だし、たとえずっと同じ場所にいても、いつも通らない道を歩くだけで知らなかったものが見えてくることは知ってる。人一人の人生が80年だとして、その間ずっと同じ街で生まれ育ち暮らしても、100つの国に旅し暮らしたとしても、知識の分野が違うだけで、学ぶことの量や質は変わらないと思う。でもそれは旅をしなければ理解できなかったことでもあります。
なーんとなくポルトガルに行ってみたくてリスボンに来たことによって、ポルトガルにも行きたい場所がたくさんできてしまいました。リスボンと川を挟んで対岸のセトゥーバル。わざわざ南まで行かなくても、美しいビーチと美味しいものがある。いい市場もあるらしい。北のポルトもいい。今回は最初はポルトに行こうと思っていたんだけど、最近友達が行ったというラゴスの写真をFBで見て南に予定変更。調べていると、ポルトには安くて素敵なアパートがいっぱい。アデレージョ地方もいってみたいし、普通の人が暮らす田舎の街も訪ねてみたい!
それもこれもリスボンにこなければ知らなかったし、興味も湧かなかっただろう。やっぱり来てみないと、どんなところなのか実際わからない。それがわかるようになってからは、直感で行く場所を決めるだけで、不必要な下調べはあまりしすぎないようになりました。いくら写真をみたり文章を読んだりしても、実際体験してみないと感覚としてわからないことってたくさんあります。来てみてから調べるとわかりやすい。そして知らないことがまだまだたくさんあることに気づくと、もっと毎日が楽しくてわくわくしてきます。
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ポルトガル人とのコミュニケーションは、スペイン語を話せればなんとかなります。ブラジル人のポルトガル語よりもポルトガル人のポルトガル語の方がなぜかわかりやすいです。ポルトガル人のほうがはっきりと、ゆっくりめに話すような気がする。スペイン語ができる人からポルトガル語よりも、ポルトガル語ができる人からスペイン語のほうがわかるそうです。なので、会話でこちらが「???」となっても、相手はわたしの言うことを理解してくれていることが多い。またスペイン語ができる場合、ポルトガル語は読めば8割がた意味がわかります。途中でcに毛が生えたのが出てきてあれ?なんか違う?となる。ここがイタリア語と逆らしい。要するに、スペイン語が分かる人にとって、イタリア語は読んでもわからないが、聞くとわかるんだって。面白い。特にブエノスアイレスのスペイン語は抑揚が激しいので、聞いた感じはイタリア語に似ています。
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リスボンは西ヨーロッパで一番古い都市。長年使われた石畳がすり減ってツルンとしているところもたくさんあります。石畳って、小さな石ひとつひとつでできてる。リスボン中に、一体いくつの石が地面にはまっているんだろう!何人の人たちがわたしの前にこの石を踏みしめてきたんだろう、と思いを馳せながら家族3人で歩く道。またいつかぜひ戻ってきたいです。

リスボン(ポルトガル)について役に立ったサイトやブログなど

日本語

Ola! Portugal 与茂駄(よもだ)とれしゅ ~オラ!ポルトガルのブログ~
http://blog.livedoor.jp/olaporu/
ようこそポルトガル(ブログ)
http://yokoso-portugal.com/blog/
英語

One Tiny Leap
http://www.onetinyleap.com/
Salt of Portugal
http://saltofportugal.com/
他にもいいサイトたくさんあったのですが、他のリサーチしているうちに(現在サルデーニャ島について調査中)なくしてしまいました…取って置いてるつもりでも、どうもその辺の整理整頓が苦手で。残しておくと次にも役立つので次からなんとかしよう。