世界で一番美味しいサンドイッチ

ビルバオでレンタカーをし、車で移動日。今日からバスク地方の続き、サン・セバスチャンです。地図はここ。

私たちが泊まっているアパートのすぐ目と鼻の先は、かの超有名なミシュラン3つ星レストラン、アルザック(Arzak)。

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というわけでさっそく、アルザック。。。の道向かいのタベルナに行ってきました!
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到着したのが15時半ごろ。朝からまともに食べてなかった我々、おなかがぺこぺこだったのです。宿のオーナーに、近所にオススメはないかと聞くと、教えてくれたのが、「そこの角の店」のここ(Agarre)でした。
時刻は16時頃。見た目は、まともな食事が出てくるのかも怪しい、簡易なテーブルが置いてあるだけのちょっとしたカフェ。もうランチの時間は終了しているし、どうしたものかねえーまぁ一応聞いてみるか…と先に保安官が入って聞いてみると、お店の人が親切に、今できるものが何かないかキッチンに聞いてみると申し出てくれました。続いて私とネナたんもお店に入ると、別の人とシェフが2人で一緒に出てきて、お肉のオーブン焼きと野菜の付け合わせのようなもの、それから、おちびさんには青い野菜で何かできるわよ!とのこと。
イギリス人らしきシェフが少し困ったようにしていたので(あとで考えてみるとスペイン語で話すのがぎこちなかっただけみたい)、うっかり日本人らしい気の使い方をしてしまった私。
「いえいえ、もうキッチンしまっているなら、また別の日に出直します。わざわざありがとうございました。」
というと、
「あらら、ひょっとしてお肉じゃなくて、サンドイッチのほうがいいかしら!?どう!?とにかく、今出せるものを作るから大丈夫よ!」
と。そこまで言っていただけるなら、と食べていくことにしました。
ロンドンや他の大都市と違って、この街だとこの時間ではどこも閉まっているから、ここで食べてくのがいいわよと他のウェイトレスさんも横から笑顔で話しかけてきた。皆さん、すんごく自然で優しくて。おなかがペコペコで、新しい街に着いたばかりの私たちにとって、とても暖かい歓迎でした。間もなくしてでてきたのは、オリーブオイルがちょろっと飾りにかかった、とってもなめらかな緑のクリームスープ。ブロッコリかな、お豆かな。しかも赤ちゃんが食べやすいように、熱々でなく、ちょうど飲みやすい温度。味も塩味が控えめにしてあって、完璧。ネナたんは相当気に入ったようで、ほぼ完食。大人が食べてもとても美味しく、残りは私が余すことなくいただきました。
大人用にでてきたのは、美味しい厚切りベーコンとチーズ、レタスとトマトに、自家製の優しい味のマヨネーズが挟んである暖かいサンドイッチ。外はカリカリの平たいバゲットのようなパン。おなかが空いていたからだけではない。今まで食べたサンドイッチの中で一番美味しかった!すべての味がうまくかみあってバランスも良くて、最高でした。
「どう?気に入った?」
と先ほどのウェイトレスさんが来てくれるころには、味わいつつも、あっという間に食べ終わる頃でした。は、美味しかったスープとサンドイッチの写真もない。
あえてアルザックの前にオープンするなんて一体どんな店だろー!と最初は思っていましたが、働く人々がこんなに感じが良い上に、ただのサンドイッチがこんなに美味しいなんて。キッチンはクローズですと追い払わず、おなかを空かせた旅人に、今できるものを出してくれる計らい。お客さんを幸せにする、こんなやり方が、飲食店の本来の存在価値なんだよなぁとなんだか感慨深くなりました。それを自然体でやっているこんなステキなお店。
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私たちが食べている間も、コーヒーを飲みに来る人が続々やってくる。地元の人に愛されてる感じ。写真が3枚とも、すんごく雑ですがw
せっかくバスクに来たし、しかもめちゃ近くにいるし、3つ星付きアルザックも行ってみたいんだけど、前衛的メニューを出すレストランにあんまり興味がない私。そもそも予約取れないかもだけど。けれど、有名レストランに食材を仕入れているところや、パリッとエプロンをしたシェフが外で集まっていたり、キッチンの裏ドアが空いていて中が見えたりするのにはちょっとドキドキしました。ちなみにここは街外れで、え、こんなところにそんなレストランが!という場所なんです。あえて町外れに宿をとって、サン・セバスチャンの街中だけでなく、地元感を味わってみたくてここにしたのですが、さっそくの出会い。ミシュラン星付きレストランよりも、観光地の中心街のバルよりもどこよりも、こんな暖かいタベルナに通ってしまいそうです。