出会いもの:ポチャスの煮込みを作ってみた

サン・セバスチャン。いつものように昼ごろ旧市街へ出てみると、マクドナルドの横に青空市場が出ていました。この日は最終日だったので、何も買えないなー(涙)と思いながらも見学。すると、何やら見慣れぬセットが袋に入って店頭にならんでいました。気になる。
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さっそくおばちゃんに、
「これ何?なんで一緒になって袋に入っているの?」
と聞くと
「一緒に料理すると美味しいからよ。」
という明快なお答えが帰ってきました。
「ポチャ(pocha)と言ってインゲン豆を乾燥させる前の若いものなの。いま、まさに今この季節にしかないのよ。ほんの短い間だけ出回るの。」
ほんとだ!よく見ると豆がぴちぴち!今だけしか出回らないとかって私たちって相当ラッキーですよね?とかアホなことを聞きつつ、これは食べてみないと。作り方を聞いてみると
「袋に一緒に入っている青唐辛子(からくないヤツ)とトマトを細かくして、洗ったお豆と一緒にお鍋に入れて、お水をひたひたに、オリーブオイルをちょろっといれて柔らかくなるまで煮るだけよ。」
ラジャー!!
旬のポルチーニ茸も売っていて気になりましたが、秋にヨーロッパで流通する生ポルチーニはポーランドで取れるものが90%とのこと。これはイタリアでも買えると踏んで、ポチャ豆を購入。8ユーロなり。え、豆のくせに結構高いね、汗。と思いましたが、観光客価格でも別に構いません、旬の美味しいものが食べられるならば!
試しにググってみると、チョリソなど他の肉や貝などを一緒に煮込むもの(あ、こないだ食べたのはこれか!)や、トマトなど他に一緒に煮込む野菜はあとで取り出してバーミックスなどでペーストにしてから鍋に戻す方法など色々出てきましたが、ここはおばちゃんが教えてくれた一番シンプルな方法を自分流にアレンジしてみました。
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トマト、青唐辛子をザクザク切ったもの。それから、冷蔵庫にポロネギの端くれが残っていたのでみじん切りに。にんにくの小さいかけら2つをつぶして。それからポルトガルで買った美味しい塩を少々。お水をひたひたに入れ、オリーブオイルをちょろりと回し入れて、火にかけました。
灰汁も全然出てきません。途中から弱火にして、蓋をしてことこと。他の料理をしているあいだに、30分くらい煮込んだかな。結構お水がひきました。
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できた。
うーん、美味しい。素朴で優しいバスクの味。バスクの料理って、他のスペインの料理と比べると塩気も少なくあっさりしたものが割と多いのです。でも素材の味が生かされているので、味わいはしっかりとある。乾燥インゲン豆を戻したものより、ずーっとお豆がぷっくらとねっとりしていて、青臭さがほんのりします。
おばちゃんは、3人前にちょうど十分足りるわよ、って言っていましたが、他にもたくさん料理を作ったのにみんな美味しい美味しいと、山盛りあったのがだいぶなくなりました。ほーんの少し残ったものは、大事にとっておいて、夜食にチャコリといただきました。これまた味が染みてておいしかった。次にポチャスに会えるのはいつかな。忘れられない味になりました。