グラスゴーで再会の日々

グラスゴーに来てから早々と一週間が経ってしまいました。本当あっちゅうますぎる!!電車でセントラルステーションについた時は、冷たくて湿った空気、聞こえてくるグラスゴー弁や音、人の感じや景色、匂いなど何もかもが懐かしすぎてうっかり涙が出てきました。帰ってきたー!!という気持ちでいっぱい。やっぱり紛れもない第2の故郷です。封印してあったタイムカプセル的な。あるいは開けてはいけない玉手箱的な。もしくはパンドラの箱のような場所だったグラスゴーに6年だか7年ぶりだか忘れたけど帰ってきました。駅を出て、つい5週間前にグラスゴーでも始まったUberを待ちつつぼやぼやしていると、「どこか場所を探してるのかい?大丈夫?」とすぐさま話しかけてきてくれるスコッツ紳士。あったかいなあ。お天気は相変わらず雨でしかも寒いけど。
道を歩いてもみんな気軽に道端で話をしているし、のんびりしていてマイペース、人の顔も感じも、街の印象もやっぱりイングランドとは全然違う!!もちろん同じスコットランドのエジンバラとも違うんだけども、この「ちょうどいい感」がすごくしっくりくるというか落ち着く。前に住んでたからだけではないと思う。
いろんなものを封じ込めて振り返らずにここを出てきた。最後はエモーショナルになって別れがつらくて会えずに出てきた友達もたくさんいる。今はまだ戻れないなあと思う時もあったけど、今こうして時が過ぎてすっかり違うステージに立っていて、晴れやかな気持ちでここにいることができて、会えなかった友達とも再会を喜べてる。切ないとか、センチメンタルとかそういうちょっと複雑な気持ちは雨のグラスゴーに置いてきてた。グラスゴーを後にして、ブエノスアイレスでの新しい6年間はただただ前向きでひたすらポジティブだったなあと今気づいた。実際それが普通で自然だったんだけど(お天気のせいもあるのかも!)、グラスゴー時代にあったようなちょっと暗い感情とか、湿った感じ、今ならまた取り入れてもバランスが取れるくらい人間的に大きくなれたような自信が身についたなと思う。今、この瞬間にやっぱりここに来て良かったし、来るタイミングだったんだと思う。
UKの旅は再会の日々。グラスゴーでも懐かしい人たちと連日会っているので、本当に楽しくて毎日過ぎていくのがあっという間です。感動の再会ハグ!!ってのももちろんありますが、多くの再会は、
「おーっす!」
って感じで長い時を超えちゃう。先週ぶりー!みたいな。まるで6年も開けてた人じゃないみたいに前からそのまんま住んでたような人になっちゃってる。街も変わっているところもあるけど、ほとんど変わらない。
帰ってきて、前と全然変わらずに話ができる友だちがたくさんいるって特別な場所だなあと本当に思う。日本人の友だちしかり、地元の友だちしかり、それぞれ一人一人違って大切な友だちだけど、まだまだ若くてたくさん問題があって辛いこともたくさんあった日々の私と一緒に泣いたり笑ったり肩を押してくれた仲間たちと時を超えてまた近況を話し会えるってなんて幸せなんだろう!そしてまた未来の再会を約束出来るってほんとうに素敵だし、心からありがたく思う。
日本人の友だちは、同年代でも年上でも、年下でも関係なく、みんな私よりしっかりしていて、たくさんのことを教えてもらって育ててもらった感じ。スコットランド人などの地元の友達たちは、私と同じくらいへべれけか、もっとだらしないところもあるけど、憎めない奴らが多くて、でも今話してみると、みんなあの頃は若かったねえ、恥ずかしかったねえ、って大人になったよねえ、こんな私たちも親だって!って同年代の子を連れて一緒に話せる感じ。地元の飲み仲間たちはその多くが同年代で、年を取ってから生まれた子供達が同い年くらいで、あの人はどうでこの人はどうで、家族ができた人たちはみんな郊外に家を買ってのんびり暮らしてるよって。ハチャメチャだったみんなも家族を持ったり、家を構えたり、好きな人と落ち着いたりなど、いろいろあった末に幸せに暮らしていて感慨深い。もちろん、今でも変わらずハチャメチャな人たちも結構ちゃんとたくさんいるんだけど。笑
いろんな思いのつまった懐かしい場所や道を毎日だいじに踏みしめています。そんな場所を歩いていると、実際に会って話す近しい友人たちだけでなく、様々な顔見知りとすれ違います。グラスゴーって、特にウエストエンドは狭いからね。今日も、夕方遅くスーパーで買い物した帰り道、バイヤーズロードを歩いていると、自分の住んでいたフラットの階下に住んでいたちょっと変わったパンク兄ちゃん(せいぜいもうおっさん)が寒いのにパブの外のテーブルでビール片手に友達の話に相槌を打ってた。私を追い越して一瞬後ろを振り向いて、道沿いの家に入って行ったのは、私が働いていたレストランによく来てた元某バンドのメンバーだった。彼女がライブのオーガナイザーで、日本のバンドが来る時に誘ってもらったりしてた。パブで見かける人たちもちらほら知った顔がいる。懐かしいレコード屋さんや古着屋さん、カフェなんかもそのままだ。もう私のことなんか忘れてるだろうなあ、って話しかけるまでもない、でも懐かしい顔がたくさんいる。みんな変わらずここで暮らしているんだなあ、ってなんかにっこりほっこりした。
あれ?やっぱり話しかけたらよかったのかな。いやいや、ついに開けてしまったパンドラの箱か玉手箱かわからないけど、底の方に大事にしまって、また蓋をするくらいがちょうどいいんだろうなって思った。街や人、友人たちとの再会と近況報告の日々はあと1週間ある。2週間は短すぎたけど、後ろ髪引かれないくらいのちょうど良い期間なのかしら。なんかもう落ち着きすぎちゃって、帰りたくないけどね。