今、ポルトガルのアルガルヴェ地方、ラゴス(Lagos)というところにいます。地図はここ。
リゾート地なので街も小さく、リスボンのようにそこらへんに味わい深い食堂がたくさんあるというわけでもないので、家で自炊を中心に楽しんでいます。近くに大きなPingo Doce(スーパー)があるのでそこへ通って食材調達しています。
お魚
さすがの海沿い!リスボンに輪をかけてお魚が新鮮です。アジやサバ、イワシなどのあっという間に鮮度が悪くなってしまうお魚たちが、スーパーでもピンピンして売っているのが、ポルトガル人のお魚に対する情熱を感じて泣けてきます。週末のお魚売り場は並ぶほどです。市場に行けばより一層、新鮮なお魚が買えますよ。
サバを塩焼きにして食べました!オーブンの火力が若干弱く、上手に焼けなかったので、ひどい写真ですが。
うーんやっぱり、炭火か少なくともグリルで上手に焼きたかった!でも、気が済んだので良し。
カニ
生きたカニがたくさん水槽に入って1キロ10ユーロ弱で売っていました。レストランで食べれば茹でガニだけでも倍以上はします。じゃー、家でカニ祭りしよ!ってわけで買ってきました。1つで1キロ弱。ポルトガルの海で獲れたのかどうか聞いた所、イギリスの海でしたが、まぁいいや。
爪だけとってまた海に戻される(再び生えてくるらしい)と噂のストーンクラブっぽいみかけだったので、丸ごとの味はどうなのか不安でしたが、とりあえず茹でてみました。グーグル先生を参考に、自己流で。真水で洗ってぐったりしていただき、さらに冷凍庫でお湯がゆだるまでの間静かにしてもらった。塩を入れ沸騰したお湯にざぶん。保安官はかわいそうすぎて見れないって。キロ単位で牛を食う人種が何を言うか。かくいう私も蟹座なので(関係ない)、辛かったです。涙
再沸騰してから15分程度でゆだりました。爪もげちゃった。苦しかったかな。。。ネナたんは、真っ赤になったカニさんに、餌をあげはじめました。隣にあったサラダを口まで運んでた。いやもうね、わかるんだ、生き物だってことが。涙 もう、散らかさないの!と取り上げたらかなりご立腹でした。
ごめんね、いただきまーす!!って切り替え早く、食べ物モードにチェンジ。これすごく美味しかったです。ハンマーで叩き割った爪はもちろんのこと、体の部分も、美味しくないって言われるミソの部分も全部美味しかった!余すところなくいただきました。久々にカニ食べたな。
缶詰祭り
ポルトガルには、美味しいシーフードの缶詰がたくさんあります。大きな切り身がどーんと入っているツナ缶をはじめとし、サーディン、タコ、イカ、そしてポルトガル名物のバカリャウ(干し鱈)などなど。。。スーパーの缶詰コーナーは、見てるだけでも楽しいです。
いつのまにかこんなに集まりました。特にお土産用のものでなくても、見た目もかわいいでしょ。
カニランチの日は、このうち2つをオープン。タコのマリネと、バカリャウとひよこ豆のマリネ。たかが缶詰とあなどるなかれ。味も美味しいし、見た目もちょっとしたレストランの前菜くらいにはなってくれます。これが缶詰開けただけってすごい。上に乗っているのは、ポルトガルでも良く使う、コリアンダーの葉っぱ。此の期に及んでパクチー好きなんて、ポルトガル料理、本当に気が合います。
合わせたワインは、ビーニョ・ベルデ。このワインについては、料理部のサイトの方に書いたので、よければ見てみてくださいね。
ピリピリ(唐辛子)
ピリピリとは唐辛子のこと。ポルトガル人は辛いのが好きなんでしょうか。市場に行くと、唐辛子を干してつなげたものが売っています。ピリピリがソースになったものもあって、それがこれ。
純粋に、オイルに唐辛子をつけたもの。保安官はちょっと燻したような味がすると言っていましたが、私にこの味を説明させてもらえば、「ピリピリ」。まさにそのまんまの名前です。辛いものがピリピリする、ってもしかしてここから来ているんでしょうか!?ちょっぴりたらすとピリピリ辛いですが、これがはまります。
豚肉の肩ロース、なんと2キロの塊が売っていました。アルゼンチンよりすげえ。このうち半分(すなわち1キロ相当)を厚めに切り、例のパプリカペーストをスプーン2杯、例のビーニョ・ベルデを100ccくらい、ニンニク2かけ分くらいのスライスでもみこみ30分〜1時間程度マリネしたあと、フライパンで焼きました。お供はあるもので。マドリードで買って以来、開けるチャンスのこなかったアーティチョークの缶詰とパン。それから、たっぷりのパクチー。白いご飯も炊きました。
そうこのお肉に、ピリピリを振りかけて食べるのです。パクチーもどっさりのせて。うまうまです。パンに挟んで食べても最高。
鶏肉
ポルトガルの鶏肉は、味がぎゅっとつまっていて美味しいです。保安官なんて、ポルトガルで一番美味しいのは鶏肉だ!とまで言っています。売っているのはほとんどが小ぶりの鶏肉で、1羽1キロ程度。よそで見る丸鷄は、2キロになるまで太らせたのもありますから、よっぽど無駄に太らせられているんだなあと思います。ポルトガルの「小さい」鶏肉こそがむしろ本来の姿、大きさなのかもしれません。
これを、ぐしゃっと潰したローレルの葉2〜3枚、塩こしょう、ニンニクスライス、パプリカペースト少々、レモン汁半分〜1個分くらいでマリネして、しばらく袋に入れておきました。ポルトガル料理の味の秘密は、ローレルをよく使うことにあるんじゃないかと少し私は思っています。それから、レモン汁やワインを肉の下味つけに使うことが多いようです。そんなわけで、料理法もあっという間に影響されています。
鶏は、この国では開いて焼きます。開き方が合ってるかどうかは知りませんが私も真似してみました。アルゼンチンでも、アサード(炭火焼)にするため、丸鷄は開いて焼きます。
ポテトのローストとサラダを付け合わせに。もちろん、これにもピリピリをかけて食べます。うまうま!時々、黒オリーブの実をかじりながら。ネナたんも食べるので、ピリピリは後付けです。ピリピリチキンという料理もありますが、もしかしてこんな感じかもしれません。2羽焼いたので、もう一つは翌日のランチに。以外と翌日の方が美味しい件。
ケージョ・フレスコ(Queijo Fresco)
リスボン滞在最終日くらいに発見したので、もっと早く見つけていれば!ラゴスで毎日食べていたフレッシュチーズ。
見た目はお豆腐みたいな、ふわふわやわらか〜いチーズです。
スライスして、塩こしょう、好みでオリーブオイルをかけて食べます。何もかけないとぼやけた味です。色々試しましたが、スーパーで買えるものの中ではMONTIQUEIJOのQueijo Fresco Tradicional(pasteurizado meio gordo)というやつがクリーミーで、一番美味しかった。メーカーによって結構味が違う。上の写真の2つの場合、ヤギ(cabra)の方が美味しかったです。試したことないけど、はちみつとか甘い方面でもいけそう!
余談ですが、ポルトガルでは牛乳やチーズなど、フルファットのものをgordo(ゴルド)、半脱脂のことをmeio gordo(メイオゴルド)というみたいですがこれ。スペイン語だと、ゴルドって、「デブ」って意味なのでなんだか笑えます。
塩
料理にかかせないもの、塩。ポルトガル料理が美味しいのは、実は塩に秘密があるのではないかとすら思います。さっきも、なんかローレルあたりでそう言いましたね。秘密がありすぎの魅惑のポルトガル料理。塩が美味しい、って変ですが、ミネラルたっぷりで、舐めてみても甘みがあって、明らかに違うんですよ。スーパーでも、自然の製法で作られている「塩の花」粗塩がメインで売られています。
これはアルガルヴェ地方のやつ。ピリピリと一緒にパチリ。
料理に使っても、ただ塩辛いだけじゃなくて、深みが出るような気がします。日本の粗塩って、伯方の塩なんて実はメキシコ産の塩を使っていたりします。なんだか納得がいきません。ポルトガルで作るご飯にはやっぱりポルトガルの海で作ったお塩が一番なんじゃないかな。お土産選びに事欠かないポルトガルですが、塩の小袋を選ぶのもなかなかいいと思います。
7月から1ヶ月程の7歳の娘とポルトガルにいくのに情報収集していたら、ブログに出合いました。
まさに暮らすように滞在したい私たちにぴったりで、楽しく拝見させて頂いています。
ありがとうございます!
Yumiさん
コメントありがとうございます!
夏のポルトガル楽しかったです、私もまた行きたいです。
たっぷり楽しんできてくださいね!